パレットの主な素材は、木材、金属、プラスチック、紙等があります。
現在、世界中で最も多く使用されている素材です。国内材のカラ松等(針葉樹)、輸入材のマツやツガ(針葉樹)、南洋系の混合材(広葉樹)等がパレット材として利用されます。木材の利点として、他の素材と比較し価格が安く、比較的積荷がすべらない、補修が簡単であることがあげられます。
強度、耐久性、造形の自在性などの点が優れています。そのため、金属製パレットには、平パレット、ボックスパレット、ポストパレット等、様々な形状のものがあります。なお、パレットの素材としては、鋼鉄やアルミ材が主流です。
着色が自由で、耐水性、衛生的という点で優れています。パレット材として使用されるのは、ポリプロピレとポリエチレンが主流です。加工技術の向上により、軽さと強度の両立が実現しています。
軽量、造形が容易で短納期などの点が優れています。また、1回のみの輸送用パレットとして使用する場合、他の素材のパレットよりもリサイクル面で優れています。
1. ディスポーザブルパレット(disposable pallet)
1回限りの使用を目的としたパレット。日本国内では「ワンウェイパレット」という呼称が一般的。
2. リターナブルパレット(returnable pallet)
繰り返し使用するパレット。パレットのJIS(日本産業規格)では、紙製パレットを除いて繰返し使用するパレットについて規定しています。
約50年前(1970年)に、輸送用平パレットの標準規格(※1)としてT11(※2)/1100×1100×144mmが制定されました。
※1:JIS(日本産業規格) Z 0601 プールパレット – 一貫輸送用平パレット
※2:T11のTは「through transit」の頭文字