物資を供給者から需要者へ、時間的及び空間的に移動する過程の活動。一般的には、包装,輸送,保管,荷役,流通加工及びそれらに関連する情報の諸機能を総合的に管理する活動です。
複数の物品又は包装貨物を、機械及び器具による取扱いに適するように、パレット、コンテナなどを使って一つの単位にまとめた貨物をユニットロードといいます。また、この目的に合致する 1 個の大形の物品に対しても適用します。そして、 貨物をユニットロードにすることによって、荷役を機械化し、輸送、保管などを一貫して効率化する仕組みをユニットロードシステムいいます。
ユニットロードシステムは、以下の3つの原則を基盤とします。
【1】機械化の原則
個々の物品を1つの貨物としてまとめ、荷役の機械化が可能な荷姿となっていることです。
【2】標準化の原則
荷役・運搬の機械化を行うために、パレットの大きさや形式を標準化すること。
この際に、パレットと積載貨物の寸法の整合化、パレットとフォークリフト、トラック等との整合化並びに各々の標準化を推進することが望ましいとされています。
【3】荷扱い最少の原則
貨物(ユニットロード)が、発地から最終目的地まで輸配送される過程において、荷役回数を最少化(least handling)することです。
生産は単純化と量産化を指向し、消費は多様化と小口化を指向しています。この相矛盾する二つの要求を、経済原則に立って最適状態に調和させ結びつけるのが、両者の中間に介在する物流の役目であり、この役目こそ物流の本質的な機能です。また、ユニットロードシステムも、同様に生産工場で生産された商品が倉庫あるいは配送センターへ、更に卸業へと流れる過程にあって“切れ目”をなくし、工程間を
“つなぐ”技術であるということを認識すべきです。
そして、その“つなぎ”の媒体となるのがパレットです。